東出雲町とんとんむかし
2023年09月21日
日暮の松(鈴掛の松)のおはなし
昔、3月3日に出雲郷の阿太加夜神社までの神幸祭があり、途中鈴を掛けたと伝わる松がありこれを鈴掛の松と呼ばれていました。(揖屋駅の近くにあり現在は切られてなくなりました)
この神幸祭の当日は、一般の人の通行は禁止され、通ろうとする者は海を舟で渡る習わしがありました。しかし、永禄元年(1558年)亀井某がその禁を冒し騎乗のまま通過しようとしたところ、この松のところで目がくらみ、少し西に行ってとうとう失明してしまいました。(その所に橋があり座頭橋と言われています)その後駕籠に乗って道を急がせたが竹矢村にて命を落としてしまいました。この不祥事以来、神幸祭は中止になったと伝わっています。その松のことを日暮(ひぐらし)の松とも呼ばれています。